ジョエル・ロビュションという名前は日本でも馴染み深い。この20世紀を代表するフランス料理人の残した功績は計り知れないものがある。いや、今なお進行形で進化しているとも言えるだろう。
彼の料理の特徴は精緻で繊細で完成度が非常に高い。盛り付け1つとってみても、芸術的だ。しかしながら決してそれは彼の感性のみによって作られるのではなく、ダイナミックな骨格を持つフランス料理の礎の上に確立された料理なのだ。
『ジャマン』『ジョエル・ロビュション』を経て『アトリエ・ド・ジョエル・ロビュション』へ。さらにその活動はレストランのシェフにとどまらず、料理のテレビ番組を手がけたり、コンサルティング活動をしたり、新しい調理技術を開発したりと意欲的だ。
また、多くのフランス料理の書籍を手がけているが、そのどれもがとても親切でわかりやすい。
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